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信長公記 解説 太田牛一 写本私的翻訳 伊勢国 北畠氏との戦い

ookoutizyou

今回は、伊勢国の北畠氏との戦いです。

北畠氏 あまりイメージがないのですが・・・

とにかく信長公記を基に北畠氏との戦いを見てみましょう

合戦には、諸説あります。ブログ内の解説も個人的な解釈によるもので、正当なものではありません。誤字、脱字、間違えなどございましたら、コメントをお願いいたしますと共にご容赦ください。

目次

合戦の背景

1568年に近江の六角氏を降し、そのまま畿内の三好三人衆を追い払い、足利義昭を奉じて上洛を果たした。足利義昭は、征夷大将軍となり、信長は天下に名を轟かせた事は言うまでもない。

信長は次に伊勢国の平定に取り掛かるようになる。伊勢国は大きく3地区になり、南部の伊勢国司の北畠氏、中部は国人衆、北部は多数が割拠していた。信長公記には記載がないが、上洛前に既に信長は北部、中部を攻略しており、城攻めや一部の国人衆の神戸氏と三男信孝を縁組などして、平定していた。いよいよ残るは、北畠氏のみとなっている。

阿坂城 退散

1569年 8月20日 伊勢方面に出馬し、その日は桑名まで移動した。翌日鷹狩をされ逗留。

22日 白子観音寺に陣を構え、23日小作に着陣し、雨のために逗留。

26日 阿坂城に木下藤吉郎が先陣にて攻め堀きわへ詰め寄せ、軽い傷を受け一旦退がったがその後、激しく攻められ、守るのは難しいと降参して、退散した。瀧川左近を入れ置いた。

これより、周辺の小城へは構うことなく、直に奥へ通りて、国司の北畠父子の立て籠もる大河内の城へ詰め寄せた。信長は駆廻り、戦況をご覧になり、東の山に信長の陣を置き、その夜にまず 町を攻めたて、焼き払った。

大河内城の戦い

28日に四方を賭け廻り、状況を見て、南の山に織田上野守、瀧川左近、津田掃部、稲葉一徹、池田勝三郎、和田新介、中島豊後守、進藤山城守、後藤喜三郎、蒲生右兵衛太輔、永原筑前守、永田刑部少輔、青地駿河守、山岡美作守、山岡玉林、丹羽五郎左衛門を置いた。

西に木下藤吉郎、氏家ト全、伊賀伊賀守、飯沼勘平、佐久間右衛門、市橋九郎右門、塚本小大膳、

北には、斎藤新伍、坂井右近、蜂屋伯耆守、築田弥次右衛門、中條将監、磯野丹波守、中條又兵衛

東に 柴田修理、森三左衛門、山田三左衛門、長谷川興次、佐々内蔵介、佐々隼人、梶原平次郎、不破河内、丸毛兵庫頭、丹羽源六、不破彦三、丸毛三郎兵衛

このように陣取りを仰せつけられ、その上、四方に垣を二重三重に巡らせ、諸方の通路を止め、尺限廻番衆(警備巡回)として 菅屋九右衛門、塙九郎左衛門、前田又左衛門、福富平左衛門、中川八郎右衛門、木下雅楽介、松岡九郎二郎、生駒平左衛門、河尻興兵衛、湯浅甚介、村井新四郎、中川金右衛門、佐久間彌太郎、瀧川彦右衛門、山田左衛門尉、佐脇藤八が担当した。

信長の在所の警護には、馬廻衆、小姓衆、弓之衆、鉄砲衆が担当した。

9月8日 稲葉一徹、池田勝三郎、丹羽五郎左衛門の三人に搦手口より、夜襲の攻撃命令が出た。この日の夜に入り、3方向に分かれて攻め軍勢を出したところ、雨が降り、味方の鉄砲が役に立たずになった。

池田勝三郎の攻め口において、馬廻り衆の朝日孫八郎、波多野彌三が討死した。丹羽五郎左衛門の攻め口にて討死したのは、近松豊前守、神戸伯耆守、神戸市介、山田大兵衛、寺澤彌九郎、溝口富介、斎藤五八、古川久介、河野三吉、金松久左衛門、鈴村主馬をはじめとして屈強の侍20人ほど夜合戦にて討死した。

9月9日 瀧川左近に命じて多芸谷の国司の館をはじめとして、ことごとく焼き払い、稲作を薙ぎ捨てさせた。亡き国にさせられ城中を兵糧攻めにて陣を構えているところ、俄かに城に走り入る者もあり、既に隅々までに及び餓死者も出て、種々詫び言を申して、信長公の次男お茶筅に家督を譲り渡す堅い約束を申し出た。

10月4日 大河内城 瀧川左近、津田掃部の両人に明け渡し、北畠父子は笠木坂内という所に退城した。

然る間に田丸の城をはじめとして、伊勢の国中の城々を破却し、あらゆる奉行へ命令した。

終わりに

伊勢国の平定では、軍勢の詳細が書かれていた。織田軍総出の攻略であったことがうかがい知れる。四方を囲み、更には尺限廻番衆なる警備巡回の武将たちも配置するなど、徹底した包囲であった。ただ9月8日に夜襲をかけるが雨天のために鉄砲が使えず、味方が多数討取られる。兵糧攻めに集中して、攻略することができた。

これにより、伊勢国を平定し、次に信長が狙うのは越前国の朝倉氏になる。これより、信長包囲網など波乱の幕開けとなる。いざ

参考資料

参考資料 

1.信長公記 国立図書館デジタルコレクションにて、ダウンロード閲覧できます。 所々、旧字なので難しいです。

2.地図と読む現代語訳信長公記 中川太古 訳 株式会社KADOKAWA                        すごくわかりやすいです。参考にさせていただきました

3.地図作成 国土地理院地図 ベクター地図 色々編集できます。おすすめです。

4.信長の天下布武への道 谷口克広

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